競艇界はまさに今世代交代真っ只中とも言われています。
それでもSGレースともなれば優勝するのは決まってベテランレーサーがほとんどです。
池田浩二選手や峰竜太選手、桐生順平選手に毒島誠選手や白井英治選手といったトップレーサーばかり。
しかし、ヤングレーサー達も負けてはいません。
優勝戦にまでは駒を進めてもあと一歩が届かないがSG制覇はもうすぐそことも言われています。
そこで、今回はヤングレーサー及び平成生まれでSGを優勝しそうな選手を紹介。
女子レーサーの紹介もあるので、是非最後まで読んでいただければ幸いです。
ついに誕生!平成生まれのSG制覇者!
競艇の最高峰グレードに位置するSG競走。
ボートレーサーとなる選手はこのSGを制覇する事を目標に日々しのぎを削っています。
そんなSGで今か今かと囁かれていたのが、平成生まれのSG制覇者の誕生です。
そして来る2023年6月25日、徳山競艇場で開催された『SGグランドチャンピオン』で遂に平成生まれ初のSG制覇者が生まれました。
磯部誠がSGグランドチャンピオン優勝
磯部誠選手はSGグランドチャンピオンで好モーターを活かして予選をオール3連対でトップ通過。
準優勝戦も難なく逃げを決めて、迎えた優勝戦。
磯部選手が1号艇ながらも、舟券の売れ行きは2号艇の石野貴之選手からの②-①が20倍とかなりの期待が寄せられていました。
磯部選手はそんなプレッシャーに見事打ち勝ち、優勝戦では他艇を寄せ付けず先制ターンを決めてリードを築きます。
道中で石野選手が猛追してくるも、最後までなんとか抑え込み悲願のSG制覇、そして平成生まれ初のSGウィナーとなりました!
勝利のゴールを決めた後、ピットに戻ってくる磯部選手を捉えたカメラがなんとも印象的だった事を覚えています。
会心のガッツポーズを見るに相当な喜びだった事がこちらにも伝わってきます。
2023年はこれでグランプリもほぼ当確。さらなる活躍に期待しましょう!
羽野直也がSGオーシャンカップ優勝
平成生まれ初のSG制覇が出た翌月の7月に開催されたSGオーシャンカップ。
なんとこのSGオーシャンカップでも平成生まれのSG制覇者が誕生したのです。
優勝戦は予選で5勝を挙げた馬場貴也選手が圧倒的な人気を集め、次いで地元SGの2号艇茅原悠紀選手に人気が集まっていました。
レースはコンマ04のトップスタートを決めた2号艇茅原選手が内をどんどん絞りますが、インの馬場選手が抵抗。結果、2人ともターンが流れる形に。
空いたスペースを5コースからまくり差した羽野直也選手が突き抜けました。
2Mは少々ターンが膨らみましたが、2番手を走っていた磯部選手もまくりに転じていたため、差される事はなくセーフティリードを築いた羽野選手。
その後は冷静に周回をこなし、1着でゴール。
3連単の配当はSG優勝戦最高配当となる160,260円が飛び出しました。
ピットに戻ってきた羽野直也選手は両手でガッツポーズして喜びを見せていました。
いつも冷静沈着で淡々とレースをこなす羽野選手ですが、やはりSGでの勝利は喜びもひとしおだったのでしょう。
しかし、インタビューになるとすぐ次のレースへの意気込みを語っていました。
次戦SGのボートレースメモリアルは羽野選手の地元福岡で開催。
地元SGで活躍を誓う羽野直也選手に今後も期待です!
余談ではありますが、私は羽野直也選手をデビュー当時からずっと応援していた事もあってこの大荒れの優勝戦を的中する事ができました!
まさか本当に勝利するとは思わず、厚張りする事ができなかったのが唯一の後悔です。
自分が応援しているなら、いつでも変わらず応援する事が大事だと気付かされました。
次の機会の際は全力で賭けて応援したいと思います!
定松勇樹がSGオールスター優勝!歴史的快挙も達成!
2023年に平成生まれ初のSG制覇者が誕生したばかりですが、2024年も歴史的快挙が達成されました!
2024年5月21日から多摩川競艇場で開催されたSGオールスター、優勝戦の1号艇には大会最年少の23歳定松勇樹選手が構える。
スタートはコンマ12、同体から他艇を全く寄せ付けないターンでラクラクと逃げを決めました!
この勝利によって23歳0ヶ月と史上4番目の若さでSG制覇となった定松勇樹選手ですが、達成された記録はそれだけではありません。
登録番号5000番台、さらには21世紀生まれ初のSG制覇者となったのです!
このメモリアルな記録を同時に達成できるのは限られた選手だけ、それをSG初優出で決めきってしまうのですから、定松選手のメンタルにはあっぱれとしか言えません。
ピットへ返ってくる際の渾身のガッツポーズには痺れました。
これだけでも相当なプレッシャーを背負いながらレースに臨んでいた事が伝わります。
師匠の峰竜太選手をはじめ、佐賀支部の山田康二選手や上野真之介選手などが「おめでとう!」と笑顔で定松選手を迎えていました。
そして、なによりも印象的かつ感動したシーンがこちら。
師匠である峰竜太選手と熱い抱擁を交わし、プレッシャーから開放された定松勇樹選手は大号泣。
泣き虫なのは師匠譲りかもしれませんね(笑)。
中継で見ていた私ですが、それでも目が熱くなりました。
順当に活躍していけば、師匠峰竜太選手とボートレースグランプリで対決なんて事もあるかもしれません!
今後の定松勇樹選手の活躍に期待していきましょう!
SG制覇に期待がかかる平成生まれのボートレーサー
平成生まれのボートレーサーからSG制覇者が生まれた2023年ですが、これまでにもSG優勝が期待されていた選手がたくさんいました。
実際にSGの優勝戦にまで駒を進めた選手も居ますし、今後SGの制覇が期待されている選手も存在します。
ここからはそんな未来のトップレーサー候補となりえる選手を紹介していきましょう。
丸野一樹(ボートレースメモリアルで復帰)
1人目は丸野一樹選手。
丸野選手は2011年11月6日にびわこ競艇場でデビュー。
デビュー戦でA級選手なども出走する中で6コースからトップスタートのまくりを決めて初出走初勝利。
初優勝までも時間がかからないと言われていましたが、初優勝はデビューから5年後の2016年5月と少々遅かったです。
2019年には初のG1タイトルを手にし、現在ではG1の優勝数は6度にまで増えています。
平成生まれの選手の中では最も多く、SGグランプリの優勝戦にも平成生まれの選手の中で最速出場を果たした丸野一樹選手。
平成生まれの選手の中でも彼が1番最初にSGのタイトルを手にすると思われていました。
しかし、2022年SGグランプリのトライアルで4コースから痛恨のフライング。
規定により2023年はSGオーシャンカップまで選出除外となり、その間に磯部誠選手と羽野直也選手2人の平成生まれSG覇者が誕生してしまいました。
丸野選手はSGボートレースメモリアルからSG戦線に復帰。今後SG覇者となり、平成生まれ初の賞金王を目指して頑張って欲しいところです。
上條暢嵩(大阪支部期待のホープ)
2人目は上條暢嵩選手。
2012年5月に大阪支部からデビューした上條暢嵩選手は同年6月に水神祭。
その後は、熾烈な大阪支部でめきめきと実力をつけて2016年6月に地元住之江競艇場で初優勝。
迎えた2019年、下関競艇場で開催されたG1ダイヤモンドカップにてG1初優勝を飾った上條選手。
2022年には大村競艇場で開催されたSGボートレースクラシックでは2着とSG制覇に後少しのところまで迫りました。
2023年はG1で2度の優出があるも、6着と2着。今後も注目しておくべき選手なのは間違いないでしょう。
関浩哉(第5回ヤングダービー王者)
3人目は関浩哉選手。
2014年11月群馬支部からデビューした関浩哉選手。
初勝利は2015年2月とそこまで遅い勝利ではなかったものの、初優勝にはなかなか手が届きませんでした。
迎えた2018年、ヤングレーサーの頂点を極めるPG1ヤングダービーでG1初優出初優勝。
初優勝がG1は史上2人目でPG1が初優勝は史上初の快挙となりました。
その後は実力を積み重ね2022年には2度目のG1制覇。SG制覇にも期待がかかるヤングレーサーです。
今年は10月に蒲郡競艇場で開催されるボートレースダービーに出場予定なので、注目しておいて良いでしょう。
島村隆幸(2023年G1で2優勝)
4人目は島村隆幸選手。
島村隆幸選手は2023年になってから目覚ましい活躍を見せています。
4月に開催されたG1宮島チャンピオンカップ開設69周年記念でG1初優勝を決めると、続く5月にもG1児島キングカップ開設71周年記念競走を制覇。
デビュー12年目で覚醒したかのような走りを見せており、次はSG制覇との声も上がり始めています。
昨年はグランプリシリーズでSG初優出を果たしていますが、結果は惜しくも4着。
次の優出の際は当然リベンジに燃えているはずなので注目しておくと良いかもしれません!
平成生まれSG制覇のニューヒーローまとめ
いかがだったでしょうか。
今回は注目のヤングレーサー及び平成生まれでSG制覇に手のかかりそうな選手を紹介させていただきました。
2023年は磯部誠選手・羽野直也選手と連続で平成生まれのSG制覇レーサーが誕生しました。
今後も世代交代へ名乗りを挙げそうなレーサーが誕生した際は紹介させていただきますので、楽しみにお待ち下さい!