全国24会場でほぼ毎日開催されているボートレース。
午前10時半からデイレースが開催されたり、午後2時〜8時過ぎまでナイターレースが開催されたりと、開催場によってレースの時間も異なる。
今回解説するのはボートレース(競艇)ファンの間で人気を集めているミッドナイトボートレースについて。
より遅くまで楽しめるミッドナイトレースの魅力と特徴を詳しく解説したい。
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ミッドナイトボートレースとは
ミッドナイトボートレースは、通常のナイターレースよりも遅い時間帯に開催される特殊なレース形式。
主に仕事帰りのサラリーマンや、夜型の生活を送る人々をターゲットとしており、競艇ファンの裾野を広げる役割を果たしている。
ミッドナイトボートレースはどこで開催される?特徴はある?
ここからは、ミッドナイトボートレースがどこで開催されているのか。
また、デイレースやナイターレースとはどう異なるのかを詳しく解説していく。
開催場所と概要
ミッドナイトボートレースは、全国24箇所の競艇場のうち以下の3箇所でのみ開催される。
- 下関競艇場(山口県)
- 若松競艇場(福岡県)
- 大村競艇場(長崎県)
上記の競艇場では通年ナイター開催を行っており、その一部がミッドナイトレースとして実施されている。
主な特徴
同じナイターレースでも具体的に何が違うのか?
ミッドナイトボートレースにおける主な特徴がこちら。
- 開催時間:17時00分〜23時00分頃
- 無観客開催:全レースが無観客で行われる
- ネット投票中心:舟券はネット投票か前売り発売で購入可能
- スタート展示なし:12月7日〜11日に開催のレースのみスタート展示なし
2023年度は毎月1節の開催となり、年間で12節の計81日間でミッドナイトレースが実施された。
これは2022年度の開催数と比べて約2倍となった。
また、無観客で開催、一部レースでのみスタート展示が無いなどの特徴がある。
2024年度のミッドナイトボートレース
2024年度は、ミッドナイトボートレースがさらにパワーアップする。
開催日数は延べ129日間となり、2023年度の開催数と比較して48日増加。
これにより、さらに多くの競艇ファンが楽しめるようになるだろう。
開催節数と特徴
2024年度の開催数と特徴をまとめてみた。
- 開催節数:27節(2023年度の12節から大幅増加)
- 短期決戦の増加:より緊迫感のあるレースが増える
- 開催場:下関・若松・大村の3会場
開催日程は以下の通りとなる。
【下関競艇場】
- 5月1日〜5月4日(4日間)
- 5月26日〜5月29日(4日間)
- 6月14日〜6月18日(4日間)
- 7月3日〜7月7日(5日間)
- 7月15日〜7月19日(5日間)
- 8月13日〜8月17日(5日間)
- 9月3日〜9月6日(4日間)
- 10月16日〜10月19日(4日間)
- 12月2日〜12月5日(4日間)
- 2025年:1月6日〜1月9日(4日間)
- 2025年1月31日〜2月3日(4日間)
- 2025年3月7日〜3月11日(5日間)
【若松競艇場】
- 4月1日〜4月6日(6日間)
- 7月30日〜8月4日(6日間)
- 9月10日〜9月14日(5日間)
- 12月12日〜12月15日(4日間)
- 2025年1月26日〜1月30日(5日間)
- 2025年3月12日〜3月15日(4日間)
【大村競艇場】
- 4月27日〜4月30日(4日間)
- 5月14日〜5月19日(6日間)
- 6月19日〜6月23日(5日間)
- 8月19日〜8月25日(7日間)
- 11月25日〜1月30日(6日間)
- 12月7日〜12月11日(5日間)
- 2025年1月1日〜1月5日(5日間)
- 2025年2月28日〜3月3日(4日間)
- 2025年3月20日〜3月23日(4日間)
12月7日〜12月11日に大村競艇場で開催されるミッドナイトボートレース6thマンスリーBOATRACEカップでのみ、「スタート展示なし」でレースが実施される。
スタート展示が無いことによる予想の難しさもあるが、それも醍醐味と言えるだろう。
ただし、これは試験的に実施されるもの。
今後開催のレースでも「スタート展示なし」で開催される場合は、また追記するのでチェックして頂きたい。
また、365日毎日開催されているボートレースだが、2025年1月1日は大村競艇場で5日間のミッドナイトレースが開催される。
元旦から競艇で稼ぐチャンスなので、気になる方は勝負してみてはいかがだろうか。
ミッドナイトレースの詳細について
まだミッドナイトレースについて詳しく知らないという方のために、ここではミッドナイトレースの詳細について解説したい。
開催時間と特徴
ミッドナイトレースは、通常のナイターレースよりも遅い時間帯に始まる。
各競艇場の発売開始時刻は以下の通り。
開催場 | 1Rの発売開始時刻 | 12Rの発売開始時刻 |
---|---|---|
下関 | 17時05分 | 21時54分 |
若松 | 17時05分 | 21時40分 |
大村 | 17時25分 | 22時50分 |
大村競艇場では最終レースの終了時刻が22時50分頃までに延長され、より遅くまで楽しめるようになった。
レース間隔の特徴
ミッドナイトボートレースでは、約5時間で12レースが行われるため、レース間隔は約25分となる。
これは通常のデイレース(約6時間で12レース、間隔約30分)と比べて短くなっている。
この短いレース間隔はミッドナイトレースならではの特徴である反面、予想や舟券購入の余裕が少しなくなるので注意が必要だ。
導入の背景
ミッドナイトレースの導入には以下の理由が考えられる。
- 他の公営競技(競輪・オートレース)での成功例
- インターネット投票の普及
- 帰宅後の時間帯における新規顧客の獲得
競輪では『ミッドナイト競輪』という名称でレースが開催されており、21時頃〜23時過ぎまで開催されている。
競艇と違うのは、競輪の場合全国の33競輪場でミッドナイトレースが開催されており、年々開催日数も増加中。
今後競艇でも、先述した3会場以外でもミッドナイトレースが開催される可能性もあるので、今後の動きに注目だ。
ミッドナイトレースの予想方法は?勝つためのコツ6選
ミッドナイトレースの予想は、基本的にナイターレースと同様のアプローチで構わない。
ただし、より的中に近づきたいなら以下の6つの点に注目することをオススメしたい。
- 1号艇の優位性
- 地元選手の評価
- モーター性能のチェック
- ミッドナイト経験値
- 2回走りの選手の展示チェック
- 波乱の可能性を考慮
1.1号艇の優位性
競艇では基本的にロスが少なくなるインが有利とされているが、もちろん競艇場によってインコースの勝率は異なる。
こちらは2024年12月2日〜12月5日に下関競艇場で開催されたミッドナイトレースの結果。
この時の下関競艇場における1号艇の戦績は48戦32勝16敗で勝率は67%と、全国平均56%に対して10%も高い結果となった。
ミッドナイトレースが行われる夜間は水温が下がることでモーターの性能が向上し、1号艇(インコース)がさらに有利になる傾向がある。
特に、日没後は1コースの1着率が上がるため、この点を考慮して予想を立てることが重要だ。
2.地元選手の評価
開催場はいずれも海水面でコンディションの読みにくさがある。
遠征している選手よりも、地元選手である山口・福岡・長崎支部所属である選手の活躍が目立つ傾向が見られる。
試しに、2024年12月2日に下関で開催されたミッドナイトレースにおける1着の選手をまとめてみた。
レース | 選手名 | 支部 |
---|---|---|
1R | ⑤石岡 将太 | 群馬 |
2R | ①松田 憲幸 | 山口 |
3R | ③丸尾 義孝 | 徳島 |
4R | ②澤田 尚也 | 滋賀 |
5R | ③池永 太 | 福岡 |
6R | ①竹田 辰也 | 山口 |
7R | ①立間 充宏 | 岡山 |
8R | ①濱野 斗馬 | 香川 |
9R | ①稗田 聖也 | 福岡 |
10R | ①丸尾 義孝 | 徳島 |
11R | ①池永 太 | 福岡 |
12R | ①谷村 一哉 | 山口 |
12戦中6勝とそこそこ強いのがわかる。
ミッドナイトレースを予想する際は地元の選手を軸に予想を構築するのが良いだろう。
3.モーター性能のチェック
水温低下によるモーター性能の向上を考慮し、「モーター勝率」や「モーター連対率」をより重視して予想を立てることが重要となる。
ミッドナイトレースではレース間隔が短いため、モーターのレース足が良い艇を狙うのも効果的。
展示航走終了後から本番までの間にエンジンが冷え切らず、回転の上がりに影響するため、直線タイム・まわり足タイム・一周タイム等のデータを重視するのが良いだろう。
4.ミッドナイト経験値
環境への慣れが結果に影響するため、ミッドナイトレースの経験が豊富な選手や、ナイターレースを得意とする選手を中心に選ぶことをオススメする。
1番簡単な確認方法は選手個人の当地勝率を参考にする方法。
トータルの勝率が7割を超えていれば得意と判断しても良いだろう。
SGレースやドリーム戦じゃない限り、全員が7割を超えているというようなレースは無いので、一般戦や予想に迷った際は是非参考にしてみてほしい。
5.2回走りの選手の展示チェック
レース間隔が短いため、2回走りの選手の展示をよく見ることも重要だ。
とくに、1走目と2走目でスローとダッシュが変わる選手は調整が難しくなるため、2走目の展示航走や展示タイムはきちんと確認した方が良いだろう。
6.波乱の可能性を考慮
ミッドナイトレースは、イン勝率の高い水面であるにもかかわらず、波乱が連鎖しやすい特徴がある。
水面が穏やかな日でも万舟券が多発するケースもあるため、そんな時はインの信頼度を下げて穴狙いをする戦略も考慮しよう。
ミッドナイトレースの魅力を紹介!
ここからは、普段から俺も楽しんでいるミッドナイトレースの魅力についてお伝えしたい。
1.夜遅くまで楽しめる
仕事帰りのサラリーマンや夜型の生活を送る人にとって、ミッドナイトレースは理想的な娯楽だろう。
ミッドナイトレースは23時頃まで楽しめるため、日中の時間も有効活用できる。
2.ネット投票の利便性
ミッドナイトレースは主にネット投票で行われるため、自宅や外出先からでも簡単に参加できる。
スマートフォンやタブレットを利用し、いつでもどこでも舟券を購入することが可能だ。
3.独自の予想ポイント
通常のレースとは異なる環境下で行われるため、独特の予想ポイントがある。
これにより、新たな予想の楽しみ方や戦略を見出すことができるのも魅力の1つだ。
4.短期決戦の増加
2024年度からは短期決戦が増えるため、より緊迫感のあるレース展開が期待できる。
これにより、ファンにとってはさらに興奮度の高いレース観戦が可能になる。
ミッドナイトレースの注意点
ミッドナイトレースにはいくつか注意点があるのでこれについても解説したい。
1.加入者番号による制限
加入者番号6桁の電話投票会員はミッドナイトレースの購入ができない。
ただし、加入者番号6桁でナイターレース対応銀行の会員は、ミッドナイトレース開催中に開催されるナイターレース、サマータイムレースは購入可能となっている。
2.発売時間の制限
外向発売場、場間場外発売場及び場外発売場では20時45分頃まで発売可能で、以降のレースは前売での発売となる。
これにより、現地での購入には時間的制限があることを念頭に置いておく必要がある。
3.体調管理の重要性
夜遅くまでレースが行われるため、観戦や舟券購入を楽しむ際は自身の体調管理に十分注意を払う必要がある。
睡眠時間の確保や、翌日の予定との調整を適切に行うことが重要だ。
ミッドナイトボートレースのまとめ
ミッドナイトボートレースは競艇界に新たな風を吹き込む革新的なレース形式だ。
2024年度からはさらに開催数も増え、ファンにとってはより楽しみが増えることになる。
夜遅くまで楽しめる便利さ、独自の予想ポイント、短期決戦の増加など、多くの魅力を持つミッドナイトレース。
しかし同時に、購入制限や発売時間の制限、体調管理の必要性など注意すべき点もある。
これらの特徴を十分に理解し、適切な戦略を立てることでミッドナイトボートレースをより楽しく、そして賢く楽しむことができるだろう。
地元選手の活躍やモーター性能、選手の経験値などを考慮しながら、夜の水面を駆ける熱戦を存分に楽しんでみてはいかがだろうか。